お金と時間の考え方

資本主義社会において「お金」というものは切っても切り離せないものです。何をするにしてもお金が必要です。今日はお金の使い方を考えながら、同じ経営資源である時間の使い方について個人レベルで考えてみたいと思います。

ちなみに、経営資源とは「ヒト・モノ・お金・情報・時間・知的財産」とされる経営戦略においてどのエリアにどれだけ投入するか考える必要のある資源、多くあればあるほど有利にはたらくものです。

 

お金の話に戻りますが、投資の世界から見ると、お金の使い方には「消費」「浪費」「投資」の3種類しかないといわれています。

 

「消費」は普段の生活に必要な食材など、基本的な衣食住に関わるものだといえます。

「浪費」は不必要なものを買う、いわば無駄遣いです。

「投資」は株、金融商品など、未来に向けて増えることを考えた使い方です。

 

もちろん、ある人によっての「浪費」が、ある人によっての「投資」となることもあります。考え方の問題ではありますが、例えば50万円のバッグをハイブランドのお店で買うことは他人から見るともったいない意味のない「浪費」かもしれませんが、本人からすればそれを買うことによって仕事のモチベーションも上がり、やる気がみなぎってくる「投資」になります。また富裕層の人から見れば50万円のバッグを買うことはただの「消費」の一部でしかないかもしれません。

今でも少し残っている文化ですが、経営者が高級車に乗れば相手から信頼が得られ、次のビジネスにつながるという「投資」の考えや、現金があるにもかかわらずローンを使い払うことで金融機関からの信用を積み重ね大きな融資を受けるという「投資」もあります。

 

ということで、お金の使い方は3種類あり、考え方次第で使い方の概念が変わるということ、考え方でその種別は変わるということは理解してもらったと思いますが、時間に関してはどうでしょうか?

 

普通に過ぎていく時間が「消費」

無駄な時間を過ごすことは「浪費」

その名の通りで自己投資している時間は「投資」

 

というように、時間にも同じように種類を分けることができます。そして、例えば電車で10分のところを1時間歩くというような、一見「消費」のようなものも将来の健康維持のための「投資」という捉え方ができるように、お金と同じように考え方次第で種別変化ができます。

 

しかし、考えてもらいたいのが、お金と時間の違いです。

 

お金は浪費を0に近づけることはできますが、生きていく中で消費を0にすることはできません。しかし、時間に関しては消費と浪費を極めて0に近づけ、1日24時間を「投資」として扱うことができます。

 

もし、あなた自身が「意味のない仕事」と思って働いていれば通勤時間、勤務時間、休憩時間のほとんどを「浪費」していると考えるでしょう。しかし、何か目標に向かうために今の仕事をしているのであれば全ての時間を工夫して考えることで「投資」の時間になります。

 

時間の使い方はどうでしょう?時間の投資を行うには「目標設定」が必要だと気付いた方もいるかと思います。将来の目指す姿を作った状態で初めて時間の使い方がはっきりします。もしはっきりしていなくても、今のビジネスを考えたときに役に立つ思考、行動を常にすることはすぐできます。

 

私は、オートバイ屋で働いているときは、ありとあらゆるサービス業の営業が気になって休みのたびに商業施設や車の販売店に行っていました。当時ははっきりとした目標もなく、漠然と「接客業/営業職に対する誇り」のようなものを探していたと思います。20代の頃は接客業や営業というと誇りをもって取り組む仕事なのか葛藤していたころもありました。今では当時、数多くの接客をし、数多くの商品を販売し、数多くのメンバーと働いていたことで、コミュニケーションの力とマネジメント能力がかなり鍛えられたと思っています。

 

最後に、お金と時間の関係で忘れてはいけないことをお伝えします。

 

それは「お金は時間」だということです。

 

これはいわゆる「タイムイズマネー」的な時間もお金と同じくらい貴重なものだから大事にしなさい、というものではありません。資本主義社会ではそのままの意味で「お金は時間」なのです。

 

もしあなたが1年生活するのに300万円必要とします。もし、3000万持っていれば10年間働かなくてよくなります。1億円持っていれば33年働かなくてよくなります。お金があるということは働かなくてはいけない時間の最後を手前に持ってくることができるというものです。

 

これが理解できていると、しなくてはいけないことが見えてくると思います。

 

資本主義は投資にまわることが成功とされていますが、まずは「稼げる人になる」ために今ある「時間の投資」するべきであり、今より稼げる段階に来たら次は時間の投資をしながらお金のことを考えていくべきでしょう。そのための準備はすぐできます。このブログを読んで考えることがすでに「投資」が始まっている証拠です。

 

そして、やはりチャンスが来たときに一歩出れるように常に自己投資を重ねて準備をし続けておくべきでしょう。

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