やはり3分割にかなうものはない。
3分割とは時間の使い方であり、私が祖父母から学んだことを応用しているものです。
今回のコロナの影響によって大阪で生き残っている会社や店舗、逆に潰れていった会社や店舗を見て、やはり間違いないと確信した私のビジネス理論です。
それを「ビジネスは3分割で考える」というように伝えているのですが、内容はとても簡単です。
3分の1ずつに分けた時間を、
- 今のビジネス
- 未来のビジネス
- スキルアップ
このように使うだけです。
より具体的に言うと、
- 生きていけるだけの最低限の収入を3分の1の時間で確保し、
- 未来のために収益があげられる可能性に3分の1で挑戦し、
- そのために必要なスキルや人脈作りを残りの3分の1で行う。
このような時間の使い方を言います。
一例として、寝ている時間や生活に必要な時間を除いて12時間の時間があるとします。
これらを4時間ずつに分けて上記の3つを行うというもの。
難しいでしょうか?簡単でしょうか?
一般的なサラリーマンでは、
片道1時間半の通勤中はスマホでゲームか、SNSに充て、残業をして会社滞在時間は10時間ほど、内1時間は昼食休憩でいつもの同僚と上司の愚痴を言い、帰宅に1時間半かけ、テレビを2時間ほど見て、計15時間といったところでしょうか。
8時間睡眠するなら、朝ごはんと夜ごごはん、炊事洗濯の時間をとってこれでほぼ24時間終了ですね。
日本の会社は冗談抜きに、このタイプのサラリーマンで成り立っています。
通常であれば、時間の使い方はさまざまな先輩を見て学ぶのですが、日本企業の40代、50代がもっと長時間働いてきた世代なので教える人も社内にはいないのが普通であり、自分の時間を使うというのはなぜか“贅沢”というような間違った印象も蔓延しています。
実は、この時間の使い方を知っていれば、会社から与えられた仕事を自分の中で
「これは今の仕事」
「これは未来のための仕事だ」
「これは今の仕事でもあるが、自分のスキルアップにも役立つな」
というように同じ滞在10時間を同じ業務をしていても違った使い方にすることが可能になります。
実際に、私は英語力がゼロのまま(中学高校のとき英語は常に2でした)、上場企業の英会話事業部に入社しました。
それまでに、店舗経営の経験もあり自信もあったため、英会話教室の運営は今までの経験を活かし、外国人講師や日本人講師には空いた時間で英語の質問をしていました。もちろん、“お客さまから質問をよくされる内容だから教えてほしい”というスタンスで自分が英語を勉強しようという気配はバレていなかったと思います。
そして、就業以外の時間では店舗よりさらに大きい経営について学び、実践できないことは就業時間に当時の役員に質問をし解決していました。
そして、新規出店を任されるようになり、都内で子会社を任されるようになり、シドニーに行き今に至りますが、会社員であっても、時間の使い方を知って入れば考え方ひとつで時間の質が一気に変化します。
他にも、例えば美容師や理容師であれば、お客さまとの会話を「仕事」と考えるのか、「今後の人脈作りのための知識の構築」とするのかで全く違うものです。
「最近知ったんですけど〇〇ってどういう意味ですか?」
「〇〇さまの職業で、今の流行してる商品って何ですか?」
美容師や理容師という立場は自由にこんな質問ができます。
何故ならハサミをもって、お客さまの髪を人質(笑)に質問攻めに出来るのですから。笑
他にも今の職業を活かしたスキルアップというものは簡単にできます。
ただ単純に主体的に動いているのか、受け身で仕事をしているのかの違いです。
会社員の方が経営者やフリーランスより自由に行動できます。
以前のブログ「会社員は自由」でも書きましたがほとんど何をしてても一定額の給与が毎月入ってくるからです。
では経営者の方はどうでしょう?
「社長が現場にいてはだめ」
という言葉を聞いたことはないでしょうか?
これは言い換えると「社長は“今”の稼ぎではなく“未来”の稼ぎをしていなくてはいけない」という意味になります。
もちろんそれは、「最低限の収入が確保できていれば」の話です。
もし、経営者の方で、赤字で余裕がないという場合は、12時間でも20時間でも働き黒字にしてからそこを人に任していき、会社のために未来の種まきを始めるべきです。(今の栄養と水がないのに種をまいても芽が出ないからですね)
3分割の話で言うと、はじめは3分の3働いてでも収益をあげなくてはいけません。
そこから効率化をしていき、自分の3分の3を3分の1に移行していくのです。
余談ですが、「効率よく」というのは一度膨れ上がらした質を短い時間でできるようにするというものです。
一般的に勘違いされている「短い時間で最大限の成果を出す」のではそれはただ時間に見合った質でしかありません。
これは個人の時間でなくても、会社でなくても、家族の単位でも応用は可能です。
冒頭の祖父母ですが、農家であり田んぼと畑を貸しながら、祖父は会社員をしていました。貸している田んぼからは家族で食べる以上の米が毎年送られてきており、貸しているお金で新しく土地を買い、売ってを繰り返していました。祖母は銀行の行員を家に呼んでは雑談したり、今保険加入や預金をできる友人を紹介することで、売りに出る土地や手放したがっている地主の情報を得ていました。
私は「何でおじいちゃんは出世しないサラリーマンなのにお金持ちなんだろう」と思っていましたが、家族の単位では、
- 祖父が会社員で働き最低限食べていける給与で生活をし、
- 祖母が農地と土地を貸しながら、売り買いして儲けを出し、
- さらに新たな場所を買うために人脈を作る。
時代背景は大きく変わるので今はこの方法をとることは難しいのですが、私は中学生のときにこの仕組みを発見し、感動した記憶があります。
ここで注意しなくてはいけないことがあります。
3分の1で十分な収益があるのに、それを別の3分の1、つまり未来投資やスキルアップの時間に侵攻してまでさらに高い収益を狙ってはいけないということです。
常に、未来への投資が出来る準備をしなくてはひとつの出来事で総崩れになるからです。
今回は、未来に対する挑戦とスキルアップや人脈の構築のために最低限安心できる収入を3分の1の時間を使って稼ぐ「3分割の理論」を覚えてください。
次回は、リスク管理についての「3分割の理論」を書きたいと思います。
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