経営資源て何?

「資源」とは何かを作ったり、行ったりする際のもとになるものを言います。

一般的に「あればあるだけ、確保できるならできるだけ良いもの」とされています。

一般的には資源国といえば、原油などが産出される国のことを言いますが、世界的な富裕層が多いのは資源があるからですね。

 

 

経営も「資源」という考え方があり、それを「経営資源」と呼びます。

さて、経営資源とはなんでしょうか?

 

あればあるほど良い、持っていれば他社より有利になるものです。

 

 

昭和の時代から言われているものは、

 

「ヒト」「モノ」「カネ」

 

この3つが「三大経営資源」とされていました。

 

「ヒト」はそのまま人材。

「モノ」は建物などの大きなものから具体的な商品などの物質。

「カネ」とはお金です。

 

30代以上であったり、中小企業上がり、または上司が古いタイプの人間であれば口酸っぱく「ヒト・モノ・カネ」と言われ続けてマネジメントを学んだ人が多いでしょう。

 

 

その後、インターネット社会になり、顧客化によってお客さまを定着させる動きやマーケティングが流行りだして言われた経営資源があります。

 

「情報」です。

 

日本ではかなり遅い段階で、この「情報」が経営資源としてやってきました。

終身雇用や、古くからの繋がりというのを意識する日本の会社では情報に対してわざわざカギをかける必要がなかったことや、マーケットが拡大していたため競合店の情報はあっても“棲み分け”という選択しがあったことも、経営資源に情報というものが入らなかった要因かもしれません。

 

 

さらに時代が進み、時代の変化、個人個人のスピード感も上がり、出てきた資源があります。

 

「時間」です。

 

ここで初めて「時間もコスト」という概念が登場しました。

残業時間、働き方改革などは「時間」という経営資源を考えてのことではないかもしれませんが、やっと「時間は有限である」という認識が経営層に広まったということになります。

驚くべきことに、私が3年前に従業員5000人を超える上場企業で受けた研修では、その会社の役員が「経営資源とはヒト・モノ・カネ・情報の4つを言います」と堂々と言っていたときに「この会社は名ばかり管理職を大量に作って隠れ残業を推奨するのだろうな」と感じたことがあります。

 

 

さて、実は経営資源にはもうひとつあります。

 

それは「知的財産」です。

 

特許や、商標をはじめ、独自性のあるキャラクター、師匠から弟子に代々引き継がれているような伝統技術もここに当てはまります。

 

例えば、私が広告にネズミの絵は描いても良いですが、黒くて赤いパンツを履いた丸くて大きな耳のネズミを描けばおそらくオリエンタルランドから訴えられることになるでしょう。

同じように「耳のない青いネコ型ロボット」「薬を飲んだら小学生になった高校生探偵」「緑色の丸い円に人魚を描いたロゴ」などはそれだけでブランドになるようなものは、勝手に使用することはできないものがほとんどです。

それだけ良質の知的財産を持っていることで大きく売上に貢献します。

 

 

さて六大経営資源をまとめましょう。

 

「ヒト」

「モノ」

「カネ」

「情報」

「時間」

「知的財産」

 

あなたのビジネスではこれらの6つの経営資源は何が当てはまりますか?

 

これら6つがそれぞれ量として沢山持っている、または独自性があるなら、あなたのビジネスは比較的安定しているはずです。

しかし、少ない、もしくは競合も同じものを持っているなら不安な気持ちを抱えているはずです。

 

そして何故、これらの資源を大事にしないといけないかというと、「資源は限られているから」です。

 

ひとつでも無限にあるならビジネスでは負けないでしょうが、有限なためどこに何を集中するかで手腕が問われるのです。

 

同じ組織なのにトップが変わると成果が変わるの理由はここにあります。

 

 

さて、最後に問題です。

 

この6つの経営資源の中で一番大事なものは何でしょう?

また、その理由を挙げてください。

 

 

どうでしょう?

 

 

答え合わせです。

 

 

それは、

 

 

「ヒト」です。

 

 

皆さん、正解しましたか?

私がいつも聞くと約半数の方が「カネ」と言いますので間違っても落ち込まないでください。

 

その理由はなんでしょう?

非常に簡単です。

 

「ヒトだけが他の5つの経営資源を増減させることができるから」です。

 

皆さんのビジネスでは人に恵まれていますか?

優秀な経営者のかたは「有難いことにヒトに恵まれている」と答えます。

逆に「良いヒトが集まらないんだよ」という経営者はだいたい本人に問題があります。

 

一緒に働いているメンバーは、ひとりひとり見れば良いところも悪いところもあります。

お客さまにしても良いところ、悪いとことがあります。

 

好き嫌いではなく、それを内包した上で、それぞれの個性をどう活かすかを考えるのが経営の面白いところです。

 

経営資源が何かということはわかったと思いますが、使い方には工夫が必要になります。

 

今回はざっくりとした内容で知識面を補完しましたが、各ブログはこの資源をいかに使うか、この資源配分ではどうするかといった具体的なものが書かれています。

 

もしお気づきの点があればコメントください。

 

皆さんのブログも経営資源について工夫していることなどあれば書いてくださいね。

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