パレートの法則とは「80:20の法則」と言わるものです。
ある物事において2割のものが全体の8割を占めるというものです。
もともと経済学のから出た発想なので、そのままビジネスでは「全体の8割の売上げは2割の上位顧客が占めている」ということになります。
その他にも、「全売上の8割を全商品中2割の商品がまかなっている」など色々な例があります。
あなたのビジネスに当てはめてみるとどうなりますか。
ビジネスモデルにもよりますが、意外と当てはまらないのではないでしょうか?
私も今まで経営経験の中で「当てはまった」というものはありませんでした。
つまり、注意しなければならないのは「法則」ではなく「理論」であるということです。
法則とは普遍的な決まり、理論とは説明を容易にするために体系化したもの、という認識で考えてください。
パレートの法則は経験則からくるものなので、「法則」ではないのです。
売上や顧客の仕組みを体系化したものとして説明しやすいひとつの「理論」として考えられており、「80:20」という100%を綺麗に分割できたモデルは人の心をつかみやすいので用いられてきたのではないかと考えています。
だからでしょうか、50代以上の経営者には結構信じられている“法則”で、実際その人たちの口から「パレートの法則でも言われているように、、」というセリフが何回も出てきているのを聞いたことがあります。
しかし、実は100年以上前に提唱された理論であるため、日常生活のさまざまなことに応用はできますが、インターネットが栄えた今の時代、小売業に関して当てはまらない場合が多くなってきています。
では逆に肯定的に考え、これを超具体的にどのように応用するか、という話までしましょう。
経験則というのは馬鹿にできないもので、説得力があり、なんとなく信じやすいものです。
そこを考え、チームのメンバーに提案をさせるときのブレインストーミングなどには応用できると考えています。
「8割の売上を2割の顧客が占める」
「8割の売上を2割の商品が占める」
これをもとに、「8割の売上を占める商品にはどのようなものがあるかを提案してください」というものや、「上位2割の顧客が8割の売上を占めるようにするにはどのような仕組みがあるといいか提案してください」または「どのような商品を開発すれば上位2割の顧客を作り出すことができますか?」
こういうようにマーケティング知識として学習させながらも、ビジネスに活かせるかを考えることは、上位顧客をどのようにしてリピーターにするのか、どのような商品なら高く販売できるのか、というブレインストーミングとして使うことは可能でしょう。
ただし、マネージャークラスには同時に知ってもらいたい知識として他にもあります。
それは次回をお楽しみにしてください。
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