ブロックバスター戦略

パレートの法則、ロングテール戦略に続き、ブロックバスター戦略についてです。

 

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パレートの法則の用途

ロングテール戦略とは

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「時代はパレートからロングテール、そしてブロックバスターの時代になった。」という人も中にはいるようですが、これらは3つセットで知識として知っていると良いでしょう。

 

そもそも「ブロックバスター」とは第二次世界大戦中に1ブロックを一気に焼き払うことから名前が付けられたようですが、「ブロックバスター戦略」のイメージもひとつの商品に莫大な資源を投入して成功に結び付けるというものです。

 

具体的な例でいくと、最近の映画がわかりやすいでしょう。

莫大な予算とマーケティング費用を投下して一気に認知度や人気を集め、一気に資金の回収をするというのは『アナ雪』『アベンジャーズ』などを代表するように圧倒的に売れるマーケティング戦略となります。

また、東京ディズニーランドでは、毎年新しいものが投入されたり、リニューアルされたりします。金額を聞いてびっくりすることもしばしばですが、映画だけでなく、映画にまつわる世界であるディズニーランドも巨額の資金をかけてメガヒットを生み出す構造になっています。

 

ちなみに、資金が多ければ多いほど成功する確率が上がると言われており、かければかけるだけブロックバスター戦略は有効とされています。

 

余談ですが、ネットでは「そんな資金を費やすなら入場を安くしてほしい」「また値上がりするよ」といった否定的な意見が上がっていますが、変化のないテーマパークはリピーターがどんどん来なくなることで結果的にリニューアルをしないときより値上げ率は上がるというのが私の意見です。

 

また、ジャニーズの売り出し方もそれに近いと言えます。

新しいグループが出たら一気に集中して露出させヒットさせる。どれだけそのグループのためにジャニーズが広告だけでなく接待などにお金を費やしているかはわかりませんが、まだアマチュアの少年たちにかける金額でないことは明らかです。結果、ファンクラブができ、ライブも大盛り上がり、テレビでの露出も増えるということはもう何十年と定番になっています。

 

ロングテールは「トカゲ」のようなイメージでしたが、ブロックバスターは「くびなが竜」や「キリン」のイメージに近いでしょう。お金をかければかけるほど、首が伸びていくようなイメージですね。

 

 

特徴として紹介したものがメリットになりますが、デメリットはなんでしょうか。

 

 

それは、そのエリアにおいての圧倒的資金力がないとできない、ということでしょう。

 

ちょっとの資金力では「少し力を入れた商品」にしかなりませんが一気にかけるとブロックごと焼き払える。みなさんの事業で一押しの商品を、競合のいるエリアで圧倒的に勝ちに持っていくためにはいくらかかりそうでしょうか?それを新商品で行うわけですから、開発やマーケティングにかける費用はすでに相当資金力があるところでないとできません。

 

実際に、ディズニーやジャニーズなど既に資金に余裕のあるところがさらに資金を投入し、周りを突き放すような状態になっています。

 

 

それでは通常のビジネスに活かすことはできないのでしょうか?

 

 

もちろん、ブロックバスターに付随することはできます。

例えば、「ライザップ」がCMに資金を大量投入した瞬間に「糖質制限」に目をつけることのようにひとつの突出したものには付随することはできます。偶然なのか「ライザップ」と「いきなり!ステーキ」のスタート時期は似ており、「ライザップ」の経営に対する世間の風当たりが強くなったあたりから「いきなり!ステーキ」は出店速度が落ちており、閉店も増えています。糖質制限で肉ならOKのようなブームが重なったと私は考えています。

 

しかし、実際は何が流行るか、どうして流行っているかに目を向けることは重要でも、ブームにのって事業をするのは良いと思わない方がほとんどでしょう。

 

 

そこで、私の活かし方は「人の作ったものは人に似ている」という考えから、「ブロックバスター人物」になることをおおすすめします。

 

採用が売り手市場と言われるなか、採用は通過しやすく、社員は大事にされる時代に来ています。同じ努力をしなくても地位が確保されるというのは「意識の高い人」からすると非常にラッキーな状態です。

その中で突出した能力を発揮することでなくてはならない人になります。また売り手市場では優秀な人材が育ちにくいことからそういう人はどこでも必要とされる人になります。「その他大勢」の中から「唯一突出した人」として「ブロックバスター人物」になることがひとつの活かし方なのではと思っています。

 

 

ロングテールは品揃えできるスペース、もしくは倉庫。ブロックバスターは圧倒的な資金力といった個人レベルでは難しいような戦略でした。そのため、パレートの法則のようなわかりやすいものが好まれるのは間違いないでしょう。

しかし、知っていることがまず大事で、次にどうしたら応用できるか、活用できるか、という思考のクセをつけておくことが一番重要でしょう。

 

 

3回に渡って知識についてのブログを書きましたが、マネージャークラスになるとマーケティングの戦略は必須の知識です。今はマネージャーではない方も今のうちにたくさん身につけておいてください。

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