「本を読む時間がない」は、ただの甘えです ――社会人は誰も“練習”をしていないという、残酷な事実

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「本を読む時間がない」は、ただの甘えです ――社会人は誰も“練習”をしていないという、残酷な事実

PodcastとYoutubeで、リスナーの方から来た質問にお答えする形でそれぞれ台本なしの経営トークを展開していますが、こちらでは並行して連携をしたコラムをまとめます。

フリートークでわかりにくいことなど文字にまとめて読みやすいようにしていますのでこちらも経営の参考にしてください。

「30代の会社員です。おすすめの本はありますか? また、本を読む時間がないのですが、迫田社長はどのように本を読む時間を取られていますか?」

起業や経営を志す方、あるいは若手ビジネスマンから、こういったご相談をよくいただきます。

私の答えはいつも一つです。

綺麗事抜きで言わせていただきます。

本を読む時間がないというのは、ただの言い訳に過ぎません。

■ 本を読む時間は「空き時間」に探すものではない

「時間がない」という人に限って、時間が空いたら読もうとしています。

しかし、経営者であれ会社員であれ、日々の業務に追われていれば「空き時間」など永遠にやってきません。

本を読む時間は、スケジュールに強制的に組み込むものです。

1日10分でも、20分でも、あるいは数ページでも構いません。

スケジュールとして天引きし、習慣化する。

ただそれだけのことです。

ただその時間も取れないと感じられる方が多いのも事実です。

この言葉をご存知でしょうか?

「本を読む時間がないのは、本を読まないからだ」

これは実業家の本田直之氏が書籍で再三再四、お話されている言葉です。

本を読めば、時間短縮の方法や時間がない人がどういった時間を使っているのかが書かれています。

それを使わないのはもったいなということです。

そもそも、本には先人たちが何万時間も心血を注ぎ、試行錯誤して得た「失敗しないための知識」や「効率化の答え」が、たった1500円や2000円で書かれています。

すでに誰かが勝手に苦労してくれた結果を学ばないから、結果的に無駄な遠回りをして「時間がなくなる」という悪循環に陥っていることに気づくべきです。

■ 社会人は誰も“練習”をせずに本番(試合)に出ている

ここで、少し視点を変えてみましょう。

医療関係者(医師や看護師)は、少しのミスが命に関わるため、勤務時間中が本気の「本番」です。

だからこそ、勤務時間外に論文を読み、学会に行き、必死に勉強(練習)をしています。

プロスポーツ選手も同じです。

試合(本番)のために、見えないところで圧倒的な量の練習をこなしています。

では、一般の社会人はどうでしょうか。

毎日が「本番(試合)」であるはずなのに、誰も練習(勉強)していません。

大学の卒業論文を最後に勉強を辞め、勤務時間外は居酒屋に行き、ビールを飲んでテレビを見ているような方も多いです。

プロ野球の負け試合を見て「毎晩遊びまくってるから勝てないんだよ!」とヤジを飛ばすおじさんたちが、実は一番練習をしていないのです。

これは裏を返せば、非常に残酷なチャンスでもあります。

周りが誰も練習していないのだから、あなたが1日少しでも本を読み、知識をインプット(練習)すれば、圧倒的な成果を出して簡単に勝てるということです。

■ 読むべきは「小手先のノウハウ」ではなく「歴史」と「古典」

では、何を読めばいいのか。

身近な企業の創業者の生々しい本(タリーズの『すべては一杯のコーヒーから』や、ナイキの『シュードッグ』など)もおすすめですが、より本質を学ぶなら、インターネットが普及する1995年以前に書かれた「骨太な古典」や「歴史の本」を読んでください。

自己啓発本や小手先のノウハウ本は、実はこうした「本が最大の情報源」であり「骨太な昭和の経営者からの言葉」または「50年m、100年以上前に書かれたような古典」の1ページを薄く引き伸ばしただけのものがほとんどです。

私は歴史の本を進めることが多いですが、なぜ歴史を読むべきなのかについてもお話しておきます。

ホモ・サピエンスが誕生して約30万年と言われていますが、その間、人間の脳の基本構造は変わっていません。

つまり、人間が何に怒り、何に喜び、どういう状況になれば「裏切る」のかという構造は、30万年前から同じなのです。

歴史を見れば、組織の崩壊や人間の愛憎のパターンがすべてわかります。

経営やビジネスにおける対人関係の課題は、歴史の反復に過ぎないのです。

■ 【経営者視点】社員が「自発的に学ぶ」ことに依存してはいけない

ここまでは「会社員」の方に向けたお話ですが、もしあなたが経営者やリーダーであれば、この話を別の視座で捉えなければなりません。

それは、「99%の社員は、勤務時間外に絶対に勉強しない」という絶望的な前提に立つということです。

「社員が自発的に学んで成長してくれること」に依存したビジネスモデルや教育体制を組んだ瞬間に、その会社は終わります。

経営者は「誰も勉強しないし、成長意欲もない」という現実を受け入れ、それでも利益が出る、あるいは業務時間内に強制的にスキルが上がる「冷酷な仕組み」を作らなければならないのです。

社員の自主性に期待するのは、マネジメントの放棄に等しい。

これが経営のリアルです。

■ まとめると

「時間がない」と嘆く前に、まずは数ページでも読む習慣をスケジュールに組み込んでください。

誰も練習していないこの社会では、それだけで頭一つ抜け出すことができます。

そして、小手先のテクニックではなく、歴史や古典から「30万年変わらない人間の本質と裏切り」を学んでください。

今回は、社会人の学習と、経営における前提条件についてのお話でした。

現在、私はYoutube、Podcastにて番組を行っています。

そこでは、リスナーさんからの質問にお答えする形で少し泥臭い経営論を台本なしで展開しています。

よろしければそちらもご確認いただければ幸いです。

それでは次のコラムでお会いしましょう。

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