こんにちは、久しぶりの文章になりましたが、お付き合いください。
最近は組織マネジメントや組織管理ということばを管理職はもちろん、新入社員の方や学生でも知っていたり使っていたりします。人間一人では限界があるので組織で動くというのが大事なのは共通認識かと思います。
しかし、意外と組織というものが間違った認識で存在していることも多く、今回は組織についてサッとお話ししようと思います。
出は質問ですが、あなたは何か組織に所属されていますか?
そしてそれは本当に組織ですか?
いきなりの質問ですが、会社、学校、サークル、チーム、家族など、生活をしているとどこかに所属していることが多いかと思います。何となく組織っぽいものや違いそうなものがありますが、今回のテーマなので皆さんの所属されているところを想像しながら読み進めてください。
それは組織か
1,あなたは登山をしているとします。周りの人を含め、多くの人が頂上を目指してそれぞれのペースで登っています。
2,最近WBCでは日本代表の野球チームは全員野球で世界一となりました。
どちらか片方が組織であればどちらが組織でしょうか?
後者の方が組織と言えそうな感じがしますね。
前者は経営の世界では「集団」、後者は「組織」とされています。
組織と集団
では組織と集団の違いは何でしょう
アメリカの経営学者のバーナードによれば、2人以上の人間が何かを成し遂げようとしたときに組織が形成される。また、組織の3要素は、
- 組織として共通の目的があること
- メンバーが互いに協力し貢献する意欲があること
- 相互に円滑なコミュニケーションがとれること
と定義づけています。
登山の例では、2人以上の人間が何かを成し遂げようとしているので定義には当てはまっており、「頂上へ行く」という共通の目的があるものの、互いに協力したり、円滑にコミュニケーションはとっていないでしょう。そのため、これは「集団」と言えます。
組織と集団
では、あなたの所属する何かは、組織でしょうか?集団でしょうか?
会社やチームなど、組織として社会的にも経営学的にも認知されていますが、3つの要素を本当に持っているでしょうか?
〇共通の目的を持っているか
〇メンバー同士が協力し貢献しあっているか
〇円滑にコミュニケーションとれているか
このようにひとつずつ見ると、どうでしょう?
企業でも“組織”とされているものでも内情は“組織風集団”が非常に多いものです。
逆に集団でも、同じ場所にいるうちにだんだん組織化されるものもあります。
例えば、ワールドカップではサッカーのサポーターがスタジアムの掃除をして帰るというのが毎回ニュースになっていますが、あれは集団より組織に近いものでしょう。
3要素をいかす
さて、もしあなたが組織やチームのリーダー、またはそれを目指している人なら、3要素を意識してみましょう。
もしあなたのチームが円滑にコミュニケーションを取っていても、中にいるそれぞれの人がお互いに違った目的を持っていたらそれは組織ではないでしょう。また、そのような組織は継続した成果が得られないことが多いものです。逆に、これらを満たせば組織として強くなることにもつながります。
組織運営の基本としては当たり前のような3要素ですが、チェック機能としてもわかりやすいと私は思っています。この機会に3要素を見直し、あなたの組織をチェックするものとして使ってみるのはいかがでしょう?
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