プロだけが生き残る

情報がいくらでも手に入る時代には、プロ並みの知識を持って何事もできる人が多くなります。

 

 

例えば、スマホやスマホアプリを使った写真や加工技術。

今では誰もがプロのように写真を撮ることができ、アプリではプロのように編集することが出来ます。そしてインスタグラムなどに投稿すればまるでカメラマンになったような気分になります。

 

他には、料理。

クックパッドやクラシルなどをみれば料理の初心者でも上級者のように料理をつくる手順が見れ、Youtubeなどの料理動画では全く同じ手順で作ることもできます。

 

 

今までは、高いお金を払って習いに行ったり、本を買ってプロの情報の一部を手に入れていた時代が終わりを迎えているように感じます。それと同時に全員がプロのレベルを持っている「一億総プロ時代」に突入していくような感覚さえあります。

 

 

ということは、ひとつの領域しかないようなプロはもう生き残れないのでしょうか?

 

 

実は逆です。

 

 

沢山の「それっぽい人」が現れれば現れるほど、本物のプロはより目立つようになります。

 

例えばインスタグラムにおいて、色々な方の写真をみたときに、圧倒的な写真に出会うことがあります。そして、プロフィールを見ると「カメラマンとして活動しています」という文言を発見します。

 

私はこの状況をみて、「プロのカメラマンのお膳立てとしてそこそこ上手い人がいるのではないか」と思いました。

 

また、私は料理のYoutubeでオムライスの作り方というのを見たことがありますが、ある動画はプロが丁寧にタダで教えています。

その手さばきはやはりプロですが、何回もマネをすれば素人でもできるようになるものです。しかし、やればやるほどプロとの差に気づきます。もちろん味も違うでしょう。そもそも使っているガスコンロの火など家庭では使えないようなものも数多くあります。

 

 

この他にも、スポーツ、陶芸などその他大勢の人はプロのためにいるのではないかと思うくらいにプロというものは突出しています。

 

 

それでは経営や営業といったビジネスの世界ではどうでしょうか。

 

私はビジネスの世界こそ、よりプロが目立てると思っています。

マネジメントスキルや営業スキルなど簡単に手に入りますが、プロと呼べるほど練習を重ね、実践を重ねている人は周りにいるでしょうか?

 

朝から夜まで毎日働いている人ばかりですが、プロとしてやっていけるまで自分を高めている人はあまりいません。

つまりは「それっぽい人」が異常に存在するのがビジネスの世界です。

 

そして情報の量はカメラや料理などと比較にならないほどあるのもビジネスの世界の特徴といえます。

また、ビジネススキルなどは一部の資格などを除いては実践できないようなものはありません。

 

しかし、プロになれないのは何故か。

 

答えは簡単です。

 

 

「実践しないから」

 

 

これだけです。

 

教育心理学では新しい場面に対して、知っている知識を利用することを転移学習と言われ、ひとつの話題から何を学んだかを次の課題に活かすようにすることを教訓帰納と言います。

 

ほとんどの人はこれが出来ていないのです。

 

確かに、ディズニーランドの本を読み、何十億も新アトラクションにかけ成功することをそのまま実践することはできないかもしれません。

しかし、お客さまが飽きないようにどんどん新しいアイデアを世に出していくことは実践できます。

 

このように、新しく知ったことを何かに活かせば自分自身の能力になり、それが蓄積されたときに圧倒的に周りとの差がでます。

 

 

私は、ビジネス書も好きで、経営者の方と話すのも好きです。

ビジネスマンの中には「1年で100冊ビジネス書を読んでいる」と言っている人の中にも全然仕事が出来ない人もいますし、「月2冊しか読まないけど、ビジネス書を読んで途中で良いアイデアがあればもうその本の続きは読まない」という優秀な経営者もいます。

 

1冊で活かせる人もいれば、100冊でも行かせない人、この差は転移学習と教訓帰納でしょう。

 

 

このブログでは意識面や学習方法について「プロ」になれるように情報を出していますので何回も見返してほしいと思います。

 

そのためにはインプットをしたらアウトプットをすると良いでしょう。

「仕入れたら売る」という商売の原点は学習方法にも活かせます。(これも教訓帰納です)

 

 

まだまだ学習の質は高められます。

みんなが「それらしいこと」をする時代だからこそ突出していけるプロになっていきましょう。

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