商品知識に終着点なし

商品知識と言えば何について考えますか?

アパレルだったら新商品、航空会社だったら自社のサービス、英会話教室ならレッスンなどなど、、

 

とにかく商品知識は沢山あるに越したことはありませんが、あなたのビジネスだったら何が当てはまりますか?

 

飲食店なら

〇どこで仕入れた素材

〇生産者さんの気持ちがあるか

〇調理方法

〇美味しい食べ方

〇使っている食器

〇創業何年か

 

これら接客をする上で最低限必要な商品知識と言えるでしょう。

 

もちろん、自分自身のビジネスのことなので知らないということはないでしょうし、なければ徹底して覚えなくてはいけないものです。

ビジネスオーナーは完璧に答えられますが、会社員だと答えられないかもしれませんね。

 

 

では商品知識はこれで完璧でしょうか?

 

 

そんなことはありませんね。

もっとも大事なのは「他社の知識」です。

 

言い換えると、他社、業界、社会、世界と自社以外の知識が必要不可欠です。

 

商品知識は、他社を知ってはじめて自社の良さが見えてきます

 

こんな経験はないでしょうか?

 

・自信をもって自社商品をおすすめしていたが、他社に類似のものがあった。

・学生時代、冬休みの宿題で書初めをして最高の出来だったけど、もっとうまい子いっぱいいた。

・服屋で買ったかっこいい服、同じようなものをみんな来ていた。

 

言いたいことはひとつです。

「自分や自社が満足している商品も結局、比較によって成り立っている」です。

 

小学生なら「頑張り」が評価されますが、お金を払ってもらう「プロ」は商品やサービスの提供である「結果」を評価されます。

 

 

例えば、携帯大手3社は非常に敏感で、ソフトバンクがやれば同じことをドコモもauもすぐ行いますね。

 

自社だけ出遅れたら何万人もの顧客が流出します。

格安スマホが現れると、今度は太刀打ちできる「電波」「アフターサービス」「キッズ/高齢者向け」など

自分たちでしかできないこと、大企業だからできる少数向けへのサービスで対抗するようにしていますね。

 

 

さて、話を戻します。

あなたのビジネスの特徴を3つほどあげたときに、同じ特徴を持っているライバルは同じエリアにいくつありますか?

 

スラスラと答えられますか?

また、ひとつも同じ特徴を持ったライバルがないという場合、お客さまはそれを知っていますか?

 

もし、ライバルがおらず、お客さまも全員知っている場合で満足いく売り上げにない場合はビジネスの形を変えることをおすすめします。

 

ほとんどの場合は、ライバルや業界を知らないことが多いはずです。

 

 

過去に私は、英会話教室でこんな営業トークを聞いたことがあります。

(2018年のことです)

 

 

「英語できると世界で活躍できますよ!今もW杯やってますよね!」

 

 

英会話業界においては、五輪やW杯のときの定番クロージングです。

これの問題点はお気づきでしょうか?

 

 

実は2018年のW杯でベスト16に入っていた国で英語を公用語として使う国の数です。

 

 

イングランド1チームのみでした。

 

 

つまり、サッカー少年のご家庭に英語学習を進めるなんてのは愚の骨頂になります。

 

私なら「スペイン語」「ポルトガル語」をおすすめするか、「サッカーの練習をしろ」といいます。

 

もちろん、英語学習は海外で活躍するには必要なので、サッカーの話ではなく「諸外国は英語学習時間が日本より長い」という話をして英語の重要性を話す、というパターンを考えます。

 

そして、ライバル英会話教室で必ず言われる「ワールドカップと英語の定番トーク」の話を逆手にとり、「今回ベスト16に入った国で英語話す国はいくつかるか知ってます?実はひとつだけなんです。でもね、今後世界で活躍するには、、、」といったようなトークをして他のライバルとは違う「プロがいる店」に見せるようにします。

 

 

商品知識があると対策が練れます。

興味を持つと知識は得られます。

好きであれば興味が持てます。

 

今のビジネスが「好き」であることが前提になりますが、それも最低限必要です。

 

 

毎日働いているのであれあ自社商品の知識は簡単ですね。

その次の段階として他社商品に目を向けましょう。

 

ここまでが最低限のラインです。

 

なぜ最低ラインかというとお客さまが持っている知識と並んだだけだからです。

お客さまは意識したり、無意識だったりで必ず情報収集と比較しています。

 

では、ここからプロになるには、さらに次の段階まで知識は持ちましょう。

 

それは、業界や市場、社会全体、世界情勢のように物質的な商品以外の周辺知識です。

 

ニュースや雑誌、リアルタイムであれば人脈を作りそこから仕入れる情報が良いでしょう。

 

 

常に世界は動き続けていますので、商品知識には終わりはありません。

情報には敏感に、そして取り入れたらアウトプットしていきましょう!

 

気になることがあればご質問などいつでもお待ちしております。

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