リーダーなのかマネージャーなのか
経営者や役員、そして管理職はマネジメント層と言われるポジションです。
このマネジメント層がいることによって企業は成長し、継続発展をします。
しかし、それらの層の人たちが“リーダー”なのか“マネージャー”なのかということに意識している人は少ないと感じます。
何故なら、多くのリーダーについて書かれた書籍やブログなどが実際はマネージャーについて書かれているものだったり、会社の「次世代リーダー研修」というのが「マネージャー研修」と同じものだったりと理解している人が少ないからです。
今回はコンサルティングをしている企業で見つけた「リーダーとマネージャーの違い」について、リーダーのすべきことについてお伝えしたいと思います。
未来か現在かが大きな違い
最初にリーダーとマネージャーの違いをお伝えすると
リーダーは、人に働きかけ、人を動かし、組織をまだ行ったことのない未来に連れていく人のこと
マネージャーは、今ある制度やルールをはじめとした資源を磨き、利益の最大化をはかる人のこと
これがリーダーとマネージャーの大きな違いといえます。
皆さんは、または皆さんのいる組織のリーダーやマネージャーはどうでしょうか?もしかしたらマネージャーもマネージャーではない人もいるかもしれませんね。
次に具体的にリーダーやマネージャーは何をするべきかをお話ししたいと思います。
リーダーのすべきこと
リーダーは「人を動かす」「未来に連れていく」人であれば、まず、リーダーのすべきことは自社のサイズより大きな世界を知ることにあります。
自社の未来を考え、どんなビジネスをしているのか、どんなサイズの企業にするのか、それを考え、道を作るのはリーダーにしかできない役目です。
もちろん、未来を考えていく中で変化させていくことも可能でしょうが、先にある程度の予想をしておくことをおすすめします。
なぜなら、次にしなくてはいけないのはその「未来」に対する勉強をしなくてはいけないからです。
未来に出る勉強とは、決めた姿に合わせて書籍や情報を集めるというのはもちろんですが、絶対に重要なのが「そのサイズでビジネスをしている人に会う」ということです。
経営者の中には、目の前に目標としているサイズ、目標としている状態の人がいても行動を起こさない人や、それに気づいていない人がいます。
書籍はもちろん重要ですが、リアルに出会える人がいるなら声をかけることは必要です。以前、クライアント企業でこの話をしたところ「声をかけるのをためらう」ということをおっしゃった社長がいたのですが、「リーダーは未来に組織を連れていく人」です。ただで声をかけることが出来ないならビジネスはやめた方がいいでしょう。
声をかけるためには
ただ闇雲に「教えてください!」と言って教えてくれる人はあまりいないと思います。つまり、一緒に話せるステージにいなくてはいけません。
そのために書籍が活かされます。
もちろん、書籍が発売されるまでタイムラグが半年以上ある場合もあるので情報が古くなっている可能性はあります。しかし、その業界にいないと知らないことを知っているだけで一気に距離は縮まります。皆さんの業界にも業界にいないと、または調べないとわからない情報があると思います。
「あ、それを知っているんだね、それなら話せる人だ」
こんな風に思われればベストです。
書籍、ブログ、SNSなどその人だけではなく、業界全体を調べることはもし、狙った人と知り合えなくても今後のビジネスに大きく活かされます。
まずは、どの未来にビジネスを導きたいか
まずリーダーとしてしなくてはいけないのは「どの未来に自分のビジネスをすすめていきたいか」です。
人によっては「ゴール」や「コンパスの北」というような言い方をしますが、シンプルに向かう場所を決めることが組織を未来に進める一歩目になります。そして、それはリーダーにしかできないことです。
もちろん、行先は途中で変わっても大丈夫です。
ただし、「今からどこに行くか」をわからない状態にしないようにしましょう。
人への働きかけ方などは勉強会でもお伝えしていることではありますが、今回は未来に導くということと、その未来への行き方をさらに先にいる人に聞くということを簡単にお伝えしましたが、勉強会でも詳しくお話ししたいのでまたいつでも質問ください。
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